Sunday, November 1, 2015

ハーブの成分が乳がんリスクを抑制、閉経後のホルモン補充療法を受ける女性で

写真はイメージ。記事と直接の関係はありません。(写真:Dirk Ingo Franje/クリエイティブ・コモンズ表示 3.0 非移植)

写真はイメージ。記事と直接の関係はありません。





 「ルーテリオン」というタイムやパセリのようなハーブ、セロリやブロッコリーのような野菜の中に見つかった天然物が、閉経後にホルモン補充療法を受ける女性の乳がんの危険性を低減すると分かった。

「女性ホルモンで腫瘍拡大」に注目


米国ミズーリ大学の研究グループが、科学誌スプリンガー・プラス誌で2015年8月22日に報告。同大学が紹介している

研究グループによると、米国では毎日100人の女性が乳がんで亡くなっているという。

乳がんの危険性は、閉経後のホルモン補充療法で高まる場合がある。ほとんど場合、女性の生活を改善する。天然成分の卵胞ホルモンと合成の黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンの組み合わせによってリスクは高まる。

高齢の女性はほとんどの場合に乳房組織に良性のしこりはあるという。こうした病変は黄体ホルモンにさらされて腫瘍になる場合がある。黄体ホルモンは細胞に血管を引き寄せ、病変に栄養を供給し拡大させる。

研究グループは人の乳がん細胞を使って、ルーテリオンによってがん細胞に栄養を供給する血管を削減し、がん細胞を死滅させると確認した。

がん細胞の正常を防ぐ


研究グループは人の乳がん細胞は発達するに従い幹細胞に似た性質を持つ傾向があり、がん細胞を殺すためには厄介になる。ルーテリオンを使い、乳がん細胞の幹細胞に似た性質を押さえ込めると発見している。

さらに動物実験でも乳がんへの効果を確認。

ルーテリオンは血流に直接注入すると効果があるという。

さらに、実用化に向けて検証が進むという。

薬になるとしても未来となるので、研究グループはルーテリオンを含む新鮮な野菜を食べるのは有効ではないかと提案している。

自然にもがん治療のヒントは隠れていそうだ。

文献情報


Natural Compound Found in Herbs, Vegetables Could Reduce Breast Cancer Risk in Some Women Sept. 08, 2015

Cook MT et al.Luteolin inhibits progestin-dependent angiogenesis, stem cell-like characteristics, and growth of human breast cancer xenografts. Springerplus. 2015;4:444.


mededge

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